12/31

2014年、暮れ。
大晦日。
去年と変わらず、というより毎年と同じように自宅で家族と一緒に紅白を見て年越しを過ごした。
年をまたぐ際の高揚感はテレビによるものだと認識した。
ムーブメントに流されるほうが楽しいなら、くだらないプライドを捨てて楽しんでしまえばいいと思った。

共に過ごす事が親に対する報いだと思っていた。
毎年そうだったから、疑いもしていなかった。
友達の誘いを断ったとき、その報いには怠惰の側面も含んでいることに気づいた。

だから来年の大晦日は家族でない誰かと過ごしてもいい、と思った。